目標未達の原因と対策

本日は、目標未達の原因と対策についてお話したいと思います。

目標管理制度で「目標未達」という残念な結果が生じてしまう原因は、
どこにあるのでしょうか?

また、適切な対策としてどのようなことをなすべきでしょうか?

この問題について管理者の立場で、自らなすべきマネジメントのやり方について
述べてみたいと思います。

目標達成には、PLAN-DO-SEEのマネジメントサイクルを回すことが不可欠です。

しかし、「目標未達」はその最終段階のSEEのステップで結果としてわかるものであり、
PLANーDOにはね返そうとしても、すでに手遅れになるというケースが多いようです。

その代表的な原因は、次の2つに要約されます。

①PLANのステップで、管理者と担当者が目標そのものについては十分に話し合い、
 合意・決定したが、その達成手段・スケジュール・進度チェックの時期については
 十分に話し合わなかった。

②達成プロセスで目標達成の阻害要因を早く見つけ出し、適切な対策を講ずるための
 進度チェックを定期的に行なわなかったため、阻害要因が放置されていた。

つまり、「目標未達」のマネジメント上の原因は、目標そのものが適切であったとすれば、
管理者自らがPLAN-DOのステップで引き起こした失策であると言えます。

そこで、2つの原因について対策を考えると次の通りとなります。

①PLANの段階で、以下のような計画とする。

・設定した目標をどのような手段で達成するか?

・担当者の現在の知識・技術などの保有能力で不足する点はないか?

・不足する点は本人の努力で解決可能か?

・不可能な場合は、管理者が能力開発の機会を与えるなど支援する具体策を検討し、
 スケジュールの早い時期に解決する計画とする。

 また、スケジュールに沿って重要な目標は毎月定期的に
 進捗状況をレビューすることを約束する。

②DOの中間における定期的なレビューまたは必要に応じて進捗状況を確認し、
 阻害要因を早期に発見し排除する。

このような当然のマネジメント努力が、「目標未達」の未然防止策となります。