本日は、経営理念についてお話したいと思います。
多くの経営者の方は、常にお客様のこと・会社のこと・社員のこと等を考え、
売り上げ拡大・資金繰り・社員のモチベーションアップ等に心をくだいているかと思います。
社員のモチベーションでいえば、当然経営者の思いや考えを理解していて欲しいし、
その考えに基づいて働いて欲しいところです。
それを「経営理念」に表し、会社の根底となる行動指針を共有している企業もあるでしょう。
では、全社員に思いは伝わっていますか?
次の問いに答えてみてください。
(1)経営理念の明文化
①社長はわかっているが、明文化してない
②明文化している
③明文化し、社長の思い・考えと合っている
(2)経営理念は社内に浸透していますか
①一部の社員にしている
②全社員に浸透している
③全社員に浸透し、納得もしている
(3)経営理念を全社員が実践しているか
①理念はあるが、実践とまではいかない
②一部の社員は実践している
③全社員が実践し、理念が実現している
この質問で3つとも③を選択された会社は、案外少ないかもしれません。
というのは、「理念」の意味がわかりにくいこともあるでしょう。
美しい言葉を並べてみても、どれも似たようなありふれたものになりがちです。
それが社員に納得しにくいものになっていたりしています。
経営理念とは、言い換えれば、会社の存在意義と言えます。
「何のために自社はあるのか」をわかりやすく表現し、社会的な意義や
人のためになること等を入れることで、社員が理解しやすくなるでしょう。
経営者自らが「思い」や「こだわり」を込めた文を作り、少し時間を置いて練ってから
幹部や社員にも意見を訊くのが良いでしょう。
存在意義を明文化することで、経営者の大切な思いに共感してくれる社員が残り、
採用でも共感する人が集まりやすくなり、共感できない人は徐々に去っていくかもしれません。
そのような体制が少しずつ進むと、組織の活性化が生まれ、
経営者は人使いに悩むことも減ってくるのではないでしょうか。