本日は、成長意欲と成果についてお話したいと思います。
多くの人が成長意欲を持っていますが、それを仕事の成果に結び付けるには、
どのような工夫・努力が必要でしょうか?
目標管理制度で成果を上げるには、以下に掲げるようなものが必要な条件とされていますが、
それらの根本にあるのは、本人の成長意欲です。
・能力(仕事に関する専門知識や業務上の実務知識)
・技術、技能が優れていること
・人間関係がよく、チームワークに優れていること
・成果創出の意欲が高いこと
すなわち、本人が仕事の上で「成長したい」という欲求を持っていれば、
以下のような意識で行動します。
①自分の得意技を生かすとともにさらに能力を高めたい
②他の得意技を持つ仲間とのチームワークを高める人間関係をつくりたい
③それらを活用して成果を創出したい
このような成長意欲を根本的な動機とする成果創出は、
目標管理制度の運用によって実現されます。
つまり、目標設定においては、担当する仕事の分野での成果創出ニーズと本人の役割・能力や
人間関係における成長意欲とを結び付けて目標設定を行ないます。
また、その達成プロセスにおいても、本人の得意技を生かしたり、
成長意欲を満たす能力向上やチームワークの改善努力を図りつつ、成果創出を目指します。
目標達成度の確認・評価の段階で成長意欲が満たされ、その結果、
成果創出に結び付いたことがわかれば、さらに高い成長意欲・成果創出へ
スパイラルアップする好循環が生まれます。
トップ・管理者の留意点は、以下の通りです。
①業務上のニーズ・本人の役割・期待貢献と併せて、本人の強みを強化したり、
新たな強みを開発することが必要な目標設定を行ない、達成を図る方向へ向けて指導し、
一芸に秀でた人材を育てること
②このような視点で設定した目標は、達成した段階で高い達成感を伴い、
人間としての最高位の欲求である「自己実現の欲求」を満たすことを認識し、
経営上特に高い貢献があった目標達成については、トップ自らがその達成感を得た
具体的な内容に触れて評価・顕彰することにより、社内に仕事の価値観を示すこと