本日は、目標設定スキルの重要性についてお話したいと思います。
目標管理制度をうまく運用するには、管理者のスキルが重要です。
そのスキルは一般に、目標設定スキル・達成度評価スキル・プロセス管理スキル・
面談スキル(目標設定・中間・達成度評価)とされています。
目標管理制度の目的・プロセスから見ると、最重要スキルは「目標設定スキル」であり、
その理由は次の3点にあります。
①目標管理制度は、経営目標を達成するための「業績管理制度」であり、
それには担当者の目標達成に対する主体的な取り組みが不可欠であること
②担当者の主体的取り組みが生み出される原点は、自らが経営目標とそれを達成するための
所属部署・担当者の役割を理解し、主体的に目標を設定した時にあります。
そこで生じた意欲が、不足している能力の自己開発努力・さまざまな阻害要因を排除する
努力等の目標達成プロセスの自主管理・成果創出につながること
③目標設定スキルの活用により、このような担当者の目標設定の誘導が出来ること
管理者は、自部署の担当者を目標設定ミーティングへ参加させて、
次のステップで誘導することにより、その主体性を伴った目標設定ができます。
【目標設定スキル活用の方法】(概要)
目的とスキル活用のポイントは、以下の通りです。
■会社の経営目標を理解させる
経営目標とその背景となった外部環境変化、会社の状況を説明、Q&Aによる理解
■自部門・部署の役割を理解させ、自部署目標について意見を求めた上で決定する(参加)
自部門・自部署の役割・責任を説明し、管理者として決意を述べる。(Q&A)
自部署の目標について担当者の意見を求める。
その後、意見を参考として自部署の目標を決定し発表する。
■担当者自らの役割・目標を検討させ、合意形成する
担当者自らの役割・目標を検討させる。
目標設定の面談で検討結果を聞き、合意形成する。
経営者の留意点としては、管理者に目標設定スキルの重要性を理解させ、
活用を要請し、指導することです。