本日は、経営問題の重点管理についてお話したいと思います。
経営者は、顧客管理・販売管理・生産管理など、さまざまな経営問題を管理しなければ
なりませんが、問題の重要度に応じて管理することによって、効率の良い経営が行えます。
例えば、出荷額が大きい製品を重点品目とし、生産・在庫管理を行えば、
在庫金額を低めに抑えながら、欠品を出さない経済的な経営を行うことができます。
不良品を原因別に分けて、その割合が高い原因に対して重点的に対策をとれば、
全体不良率低下の効果が上がりやすくなります。
顧客の苦情を種類区分して、その割合が多い苦情に対して重点的に対策をとれば、
苦情の減少すなわち顧客満足度向上のスピードが上がります。
重点管理を行なうためには、問題の重点を調査・判断する必要があり、
その代表的方法に「パレート分析(パレート図)」があります。
パレート図は、縦軸に生産高(金額や数量)・度数など、横軸に品目数・不良の原因などを
表示し、金額・数量・度数などの多い順に左から右へ並べます。
品目数や不良原因など横軸の数が多い場合、多くのケースで横軸の20%程度で、
縦軸の累計が80%程度になり、それを重点管理の目安とします。
自社の経営問題が重点管理できているかどうかチェックし、できていない場合は
「パレート図」などで分析・報告するよう、社員に指示しましょう。
そうすると、自らにも・社員にも重点管理を習慣づけることができ、
効率経営に役立つでしょう。