外務省のマイレージ問題

本日は、外務省のマイレージ問題についてお話したいと思います。

昨日お会いした外務省の局長に『海外出張に行く時は、エコノミークラスですか?』
とお聞きしてみた。

すると、以下のようにとおっしゃった。

『いえ、ビジネスです。マイルが百万マイルも溜まっているので、ファーストクラスに
 アップグレードしますが。』

『他の人をアップグレードするより、公務員の方が安心なんでしょうね。
 ANA・JALもいいけど、BAのファーストは目の前に3つの窓があって、広くて快適。
 しかも寝る時はマットを敷いてくれて、シーツも枕も布団も真っ白。
 真っ白の世界で寝られるんですよ。だから家で寝る時よりも快適です(笑)』

この文は、「週刊新潮」2007年10月11日号の74頁にあるコラム「トホホな朝 ウフフの夜」に
掲載されていたもので、ある国会議員の「質問主意書」に引用されておりました。

衆院がネット公開しています。

質問主意書の要旨は、次の通りでした。

・「局長」とは誰か

・外務省職員が公務出張で航空機を利用する際の座席のクラスは何か

・外務省のマイレージの管理は

・税金を原資にマイルを取得し、私的に使用することを外務省は容認しているのか

・「局長」から過去5年間に提出された国家公務員法で規定する贈与等報告は何件か

それに対する質問主意書への素っ気ない答弁は、次の通りでした。

・週刊誌の記述については承知している

・外務省において週刊誌の記述にある「局長」の発言を確認できていない

・国家公務員等の旅費法に従い、航空賃の等級を決定している

・マイレージの管理は外務省として不必要

その後、答弁をしつこく求める質問主意書は何十回も出されています。

その結果、多くの中央官庁は公務員のマイル取得自粛を申し合わせており、
カード利用のポイント稼ぎも含めて禁止しているところもあります。

外務省は政権交代で少し軟化しましたが、相変わらず一番頑固なので、
質問主意書の提出は続いています。

確かに公務員が5千円以上の利益の供与を受けた時は、贈与等報告書の提出義務があるし、
マイル等金額の高いものには所得の認識も必要です。

主意書の質問には、課税関係を質すところがもっと欲しいところです。