本日は、ブレインストーミングについてお話したいと思います。
トップにとって経営会議などの定例的な意見交換とは別に、
新しい収益源を生み出すアイディア・画期的な能率向上を図る新しい仕事のやり方など、
創造的アイディアを得ることは重要な関心事のひとつです。
それらは多くの場合、社員の柔軟な頭を活用し、日常業務の延長線から離れて、
自由闊達に意見を交換する環境をつくることが有効な方法で、
「ブレインストーミング」がよく用いられます。
「ブレインストーミング」は、複数(10人以下)のメンバーで創造的発想を促進する
課題解決法で、次の原則と手順があります。
【4原則】
1.アイディアを出すことが目的。判断したり・結論を出したりしない。(結論厳禁)
2.多少荒っぽくても自由闊達にユニークなアイディアを歓迎(自由奔放)
3.さまざまな角度からあらゆる提案を数多く出すことを歓迎。
このため、進行役はしばしばアイディア出しの視点を提示する。(質より量)
4.アイディアを結合・発展(結合改善)
【手順】
1.問題定義(具体的な目的の設定)
2.参加者への事前情報(具体的目的・求めるアイディア)
3.呼び水となる質問の準備
4.進行
(1)肩慣らし(アイスブレイク)
(2)問題の説明
(3)アイディア出し
(4)アイディアの記録
(黒板・白板などにメンバーに見えるように書く、番号をつけてアイディア数を示す)
(5)アイディアの整理・精緻化など具体的表現にする。(後で評価するため)
【トップの留意点】
1.たくさんのアイディアを自由奔放に出してもらうために、トップや管理職などは、
あえて参加しない方が良い場合がある。
2.アイディアの評価は「顧客満足の程度」「実現できるか」「効果があるか」「必要コスト」
などいくつかの評価項目を設け、トップ層と進行役で数値評価すると良い。
3.最終的な採否の決定は、経営理念・経営戦略への貢献性などから
トップの判断・決断によって行う。