本日は、4Mの活用についてお話したいと思います。
製造業の機械加工による生産では「4M」が重視されており、
量産加工の現場では特に不良品の発生防止の必須事項となっています。
4Mとは次の生産の4要素を指し、それらの投入によって計画生産量や
安定した品質・計画コスト・納期などの達成を図ることが、製造業の目標となります。
①Man:人・作業者
②Machine:機械・設備
③Material:材料
④Method:方法
すなわち、4Mの管理を標準書や作業者の訓練・現場マネージャーの指導力などによって、
普段からしっかりやっておくことが余計な損失コストを発生させない上策となります。
事故・災害の原因分析や対策検討を行なう場合、次の4つの視点からチェックすると、
本質的原因が捉えやすくなります。
①Man:事故に関与した人に関する要因
②Machine:機械・設備に関する要因
③Media:作業環境・マニュアル・作業情報など、主としてManとMachineの媒体となるものが関与した要因
④Management:管理システム・方法が関与した要因
経営者・管理者の留意点は、以下の通りです。
①事故原因を追求する場合、4Mの視点で「なぜなぜ5回」(なぜ・なぜと原因を5回掘り下げる方法)を使い、
徹底した原因追求を行なう
②対策が徹底する具体策を考案・実施する
例:不具合の発生を自動的に知らせ、工程をストップさせるなどの「バカよけ」、チェックリストなど
③生産業務に限らず、企画・調査業務・事務作業のトラブル対策にも4Mによる分析・管理を応用する
④このような管理を繰り返し、実行して習慣づけると、的確な業務管理、事故・不具合の未然防止を徹底する
考え方・行動のあり方が社員に徹底し、人材育成・企業文化の形成にまでつながることを意識して指導する