本日は、管理のサイクル(Plan―Do―See)についてお話したいと思います。
どのような業種であっても、固有技術は事業分野・職種によって多様ですが、
管理技術は職種横断的に共通の考え方・方法があります。
中でも、経営管理に役立つ基本的な管理技術は、「管理のサイクル(Plan―Do―See)」で
経営者・管理者にとっては欠かせないものです。
業績管理システムとして、日本の企業に広く普及している目標管理制度において、
その進め方の基本は「管理のサイクル」となっています。
すなわち、目標管理制度に基づく業務遂行は、基本的な管理技術
「管理のサイクル(Plan―Do―See)」の実践にほかならないのです。
したがって、経営者・管理者が中心となってこのサイクルを的確に回せば、
業績管理・目標管理制度の運用がうまく行き、業績向上が図れることになります。
しかしながら、このサイクルではさまざまな障害が出現し、
知恵と努力で乗り越えて行かなくてはなりません。
そのためにこそ、経営者・管理者の管理のサイクルに沿ったマネジメントが重要になります。
【目標管理のサイクルに従った経営者・管理者の役割】
①目標の設定(PLAN:計画)
経営貢献度の高い目標及び達成への道筋・手段・役割分担・スケジュールの明確化と合意形成
②目標達成プロセスでの業務遂行(DO:実行)
遂行プロセスで生じる多様な障害の発見と除去を図るメンバーの参加・協働
③目標達成度・成果の評価と次の目標設定への反映(SEE:評価と処置)
・公正で納得性が高い評価・処遇
・成果の標準化等・経営資源化
・次の目標設定・能力開発計画
さまざまな障害を乗り越えるために、経営者が中心となり、自社の実例に即した
管理者層のマネジメント研究の場を設けるのが、管理者に対する適切な支援施策、
即マネジメント能力開発の上策と言えます。