本日は、業務遂行の基本についてお話したいと思います。
業務遂行の基本は、マネジメントサイクルを回すことにあります。
つまり、PLAN―DO―SEE(または、PLAN―DO―CHECK―ACTION)の流れに沿って
業務を遂行することです。
ひとつの部署の管理者の立場で、PDSの流れを具体的に表すと
次の通りになります。
■PLAN:計画
①目標を明確にする。
②達成手段を選択、決定する。
③役割分担を決める。
④達成プロセスをスケジュール化する。
■DO:実行
①目標・役割分担・スケジュールに沿って実施する。
②進捗上の阻害要因を発見し、排除する。
■SEE:結果のチェック
①実施結果(目標達成状況)を見て、目標・スケジュールとの差異を把握する。
②差異が発生した原因を分析、判断し、次の目標に跳ね返す。
③目標達成度と役割分担した担当者の貢献度を評価する。
④反省点を明確にし、次回の目標設定、達成プロセスの計画・能力開発計画に反映する。
この流れは、部署ごとの業務遂行の基本が目標管理制度の運用サイクルと
同じであることを示しています。
このように、PDSのサイクルを回すことは、至極当然のことですが、残念なことに
実際には的外れな判断・実行に終わってしまうことがしばしば起こります。
実際、一人ひとりの管理者にとって「理屈はわかっているのだが、
実際の場面では適切な判断と実行ができない」という悩みが生じるのが実情と言えます。
トップは、管理者が基本に立ち返り、自信を持ってPDSのサイクルを回せるよう、
管理者が自らの失敗体験・成功体験を披歴し合い、相互啓発を行なう研修機会を
前記SEEの④の直前に設けると良いでしょう。