本日は、新事業開発の発想法についてお話したいと思います。
「事業展開に行き詰まり感がある時」「現在のうまくいっている事業に
さらに新しい事業展開を加えて収益源を増やしたい時」など、従来の発想とは異なる
まったく新しい発想で、事業開発に取り組むことが必要になります。
以下、その手順の概要を述べます。
新発想を創出する基軸となるのは、次の2点です。
①発想の仕方
自社の「強み」を市場にある「機会」に生かす方針とする(SWOT分析の「S」「O」)
②チーム編成
自社の事業に対する問題意識と改革意欲を持つ、中堅層以上の優れたメンバーで
新事業創出チームを編成する(トップを含め、合計で2~6名)
経営者が主導しチームとして行なう新発想の手順概略は、次の通りです。
①新事業の必要性、発想の仕方・手順をメンバーに説明・理解してもらう
②自社事業・商品・サービスの機能・販売実績などから現状の「強み」をリストアップする
(根拠となる事実があること)
③市場動向の観察から「新事業展開の機会」をリストアップする
④「弱み」と「脅威」は補完的に取り扱うので、しっかり捉えておく
⑤「強み」を「機会」に生かす組み合わせ発想で新事業のアイディアを複数発想し、
文書表現で単純明快に可視化する
[可視化表現の例示]「○○顧客の△△ニーズに応える□□機能を持った商品の開発・販売」
⑥複数のアイディアについてメリット・デメリットを比較・検討し、
最終的にトップが決断・決定する
新しい事業案は、社員の年齢・性別に関わらず、
実際に商品・サービスを使う立場にあるメンバーの発想が有用です。
例えば、生活用品のサービス開発なら、女性メンバーの参加が不可欠です。
また、はじめから100点満点でスタートできることは稀です。
60点程度以上で開発に着手し、動きつつ考えて完成度を高める実践的姿勢が必要です。