本日は、外国人雇用と理由書についてお話したいと思います。
「留学生を採用する際」「外国籍従業員を雇い入れた際」など、
外国人雇用に当たり「雇用理由書」の作成を求められたことはありませんか?
外国籍の方が日本で就労するためには、これから行なう職務内容に合わせた
在留資格の取得(変更)手続きが必要です。
この手続きの際、提出書類として頻繁に求められるのが、雇用理由書などの理由書です。
法律上、理由書という用語は存在しません。
手続き上必ず必要な書類というわけでもなく、決まった書式もありません。
しかし、在留資格に関する審査は書面上で行われる性質上、法定された書類だけでは
「なぜその外国人を雇用するのか」「雇用することによって企業にどのような利益を
もたらすのか」など、日本に在留する許可を出す十分な理由があるという立証が、
困難な場合があります。
この点を補足するのが、「理由書」です。
必須書類ではないながら、この補足説明は審査に大きく影響します。
先にも述べたように、理由書は決まった書式がありません。
なので、記載の仕方は各企業それぞれです。
しかし、今回は特に留学生を採用し、在留資格「留学」から就労系在留資格に変更する際の
雇用理由書の書き方に焦点を当てご紹介します。
個々の事例によっても異なりますが、下記のような事項は理由書を作成する上で
重要なポイントを占めます。
<留学生「雇用理由書」作成のポイント>
①採用の理由・経緯
②留学生の学歴・経験・実績等と従事する職務内容との関連性
③従事する職務の重要性・高度性
④十分な業務量と事業の安定性・継続性
⑤留学生の品格人柄の評価
上記のポイントを具体的に裏付ける資料があれば、合わせて提出するのも非常に有効的です。
採用計画の失敗は、事業にとって甚大な影響を及ぼしかねません。
在留資格に関する手続きでは、企業側の申請に対する協力姿勢が大変重要になります。